RPKIとROA解説

最終更新: 2026-05-31

BGPはネットワークの広告内容を無条件に信頼するため、経路ハイジャックが起きます。RPKI(リソース公開鍵基盤)誰がどのアドレス空間を保有するかの暗号的証明を加え、ROA(経路起源認可) はそれを使って「どのASがどのprefixを起源にしてよいか」を表明します。

ROAの内容

ROAは3つを述べる署名済みオブジェクトです:

項目 意味
起源AS AS3333 広告を許可されるAS
prefix 193.0.0.0/21 アドレスブロック
最大長 /24 許可される最も詳細なサブprefix

アドレス空間の保有者がRIRでROAを作成し、RIRのトラストアンカーまで署名されます。

経路起源検証(ROV)

ROVを導入したネットワークは、各BGP広告を公開ROAと照合してラベル付けします:

Invalidを拒否するネットワークが増えるほど、ハイジャッカーの偽広告は単純に伝播しなくなります。主要IXPやトランジット事業者は既定でInvalidを破棄するようになっています。

確認する

起源AS+prefixの組は当サイトの RPKI/ROA検証 で検証し、IPの起源ASは ASN調査 で調べ、経路の流れは BGPルーティングの基礎 で読めます。

メモ: RPKI/ROAは経路の起源のみを守り、AS経路全体は守りません。経路全体の保護(BGPsec, ASPA)は別の、普及の進んでいない取り組みです。それでもROAの公開は、全prefix保有者が取るべき費用対効果の高い一手です。

参考資料