特殊なIPアドレス(ループバック・リンクローカルほか)
通常のホスト割り当てとは別に、用途が予約された 特殊アドレス があります。代表的なものを押さえておきましょう。
| アドレス/範囲 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
127.0.0.0/8(127.0.0.1) |
ループバック | 自分自身。localhost |
0.0.0.0 |
未指定 | 「すべて」または「不明」。サーバの全インターフェース待受などに使用 |
169.254.0.0/16 |
リンクローカル(APIPA) | DHCP取得に失敗した端末が自動設定 |
255.255.255.255 |
限定ブロードキャスト | 同一セグメント全員宛 |
224.0.0.0/4 |
マルチキャスト | グループ宛配信 |
192.0.2.0/24 ほか |
ドキュメント用 | 文書・例示専用(実在しない) |
IPv6の特殊アドレス
IPv6にも予約範囲があります(RFC 4291 / RFC 8200)。IPv6にブロードキャストは無く、その役割はマルチキャストが担います。
| アドレス/範囲 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
:: |
未指定 | 「まだアドレス無し」。自動設定中の送信元 |
::1 |
ループバック | 自分自身(IPv4の127.0.0.1に相当) |
fe80::/10 |
リンクローカル | 自動設定され、同一リンク内でのみ有効 |
fc00::/7 |
ユニークローカル(ULA) | プライベートIPv6(IPv4のRFC 1918に相当) |
ff00::/8 |
マルチキャスト | グループ宛配信(ブロードキャストの代替) |
2001:db8::/32 |
ドキュメント用 | 文書・例示専用(実在しない) |
(経路表で見かける ::/0 はIPv6のデフォルトルートで、アドレスではなくプレフィックスです。)
これらは IP調査ツール で照会しても登録情報が出ないことがあります(公的に割り当てられないため)。詳しくは IPの種類 の各記事を参照してください。