特殊なIPアドレス(ループバック・リンクローカルほか)

最終更新: 2026-05-31

通常のホスト割り当てとは別に、用途が予約された 特殊アドレス があります。代表的なものを押さえておきましょう。

アドレス/範囲 名称 意味
127.0.0.0/8(127.0.0.1) ループバック 自分自身。localhost
0.0.0.0 未指定 「すべて」または「不明」。サーバの全インターフェース待受などに使用
169.254.0.0/16 リンクローカル(APIPA) DHCP取得に失敗した端末が自動設定
255.255.255.255 限定ブロードキャスト 同一セグメント全員宛
224.0.0.0/4 マルチキャスト グループ宛配信
192.0.2.0/24 ほか ドキュメント用 文書・例示専用(実在しない)

IPv6の特殊アドレス

IPv6にも予約範囲があります(RFC 4291 / RFC 8200)。IPv6にブロードキャストは無く、その役割はマルチキャストが担います。

アドレス/範囲 名称 意味
:: 未指定 「まだアドレス無し」。自動設定中の送信元
::1 ループバック 自分自身(IPv4の127.0.0.1に相当)
fe80::/10 リンクローカル 自動設定され、同一リンク内でのみ有効
fc00::/7 ユニークローカル(ULA) プライベートIPv6(IPv4のRFC 1918に相当)
ff00::/8 マルチキャスト グループ宛配信(ブロードキャストの代替)
2001:db8::/32 ドキュメント用 文書・例示専用(実在しない)

(経路表で見かける ::/0 はIPv6のデフォルトルートで、アドレスではなくプレフィックスです。)

これらは IP調査ツール で照会しても登録情報が出ないことがあります(公的に割り当てられないため)。詳しくは IPの種類 の各記事を参照してください。

参考資料